【金融工学】 休学中大学生の投資日記

金融工学に基づいたノウハウで日々のトレードしている様子を投稿します!

連敗を減らそう!間を空けるべき5つの局面

 ハイローで一番はまりやすいのが、連敗街道に突っ込んでしまうという状況だ。「なぜか連敗が止まらない!」、「勝てる気がしなくなってくる」っていう経験がある人はけっこう多いのではないか? これは、相場にある程度慣れている中級者に意外と多い。でも、ちょっと意識するだけで回避できる連敗がほとんど。今回は、そんなコツみたいなものを紹介したいと思う。

 

どうして負けやすいときに勝負してしまうのか?

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 ハイローで連敗をしてしまうパターンの多くが、何かのキッカケで熱くなってしまって取引が冷静でなくなってしまうことが原因である。1つ間を置くことで避けられたはずの連敗取引がなかったか、振り返ってみてほしい。思い当たるところがある人は多いのではないか。どうしてそんな冷静でない取引をやってしまうのか? ハイロー特有の理由がある。

 それは、ハイローは適当なエントリーをしても、半分は勝ててしまうから

 つまり、冷静でない取引をしたとしても、負けをすぐに取り返せてしまう可能性がけっこう高い。そして、一度そのやり方で取り戻したことがあると、その成功体験が冷静でない取引を助長させてしまうのである。

 ただし、何度か助かったとしても、そういう取引を続けているといつか必ず連敗街道にぶち当たってしまう。そして、連敗街道の先に待っているのが資金ゼロ。これがハイローの落とし穴なのだ。今回は勝てるかもしれないが、冷静でないときの取引は避けておいたほうが良い。

 ただ、熱くなったときにはついつい突っ込んで行ってしまうのが人間という生物だ。それを避けるためには、あらかじめどんなときに熱くなっ、頭に入れてしまうのかを見ておくことが大事である。敢えて間を空けておいた方が良いという局面を、意識しておこう!


熱くなりやすい5つの局面

◆ 読みが当たっているのに短期的なノイズでやられたとき

 エントリーするときには、どういった値動きをするのかという読みがあると思う。そういった大まかな読みが当たっていたのに、「なにこれ?」というような短期的なノイズで、負けちゃうようなことがある。

 短期のハイローだとどうしてもこれは避けられない。こういったとき、カッとなって短絡的に次のエントリーをしていないだろうか?

◆ 自分の読みと逆に動き続けるようなとき

 今度は逆に自分の読みと正反対に動き続ける時だ。自分の相場観に自信がある人ほど多い、普段の読みが当たっているだけに逆行が続くと熱くなりやすい。

 そうなると、しつこく食い下がってポジションを取り続けて、気づけば負けが込んでたなんてことも。今日の相場が自分に合ってないなと思ったら、いったん休むのが賢明だろう。

◆ 長い連勝が続いたあとに負けたとき

 連勝が続く絶好調の時があるだろう。10連勝の大台にいくと、「もしかして僕は、天才なのか!?」というように、気が大きくなりがちだ。

 そんなときは要注意。相場が変わって、今の手法がはまらなくなって連敗してもなかなか止められなくなってしまうことがある。自信があるだけにポンポンと早いテンポで入っていくと、アッという間に儲けが消えてしまう。

◆ すべりが原因で負けたとき

 ハイローではすべることがある。特に相場が早い動きをしているときなどは、思わぬすべりに直面することがある。こういう時に、そのすべりが原因で負けた時は危険である。

 「すべりがなければ勝ってたのに!」とカッとなってしまい、負け分を取り返さないと気が済まないという気持ちになりがちなのだ。この取り返したいという気持ちは、ハイローでは非常に危険。くやしいのは分かるが、いったん落ち着いたほうが良いだろう。

◆ マーチンが崩壊したとき

 これは、マーチン使いの人に特化した話であるが、マーチンが崩壊した直後は取り返したい気持ちが燃え上がりやすい。

 マーチンが崩壊したということは、相場が自分に合っていないということ。そんな状況のなか追加入金をして、取り返すためにテンポの早い取引を行うのは自殺行為。もう一度、崩壊する可能性が非常に高い。


相場は逃げない!次のチャンスまで、いったん休憩を

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 いかがだっただろうか? 「あー、確かにそうだな!」と、思い当たるところがあった人も多いのではないか。ハイローは熱くならないようにすることが大事。取引をするときは、上記の5つの局面を頭に入れておいて、そういう局面が来たらチャートを閉じて間を空けてみる

 そうすることで、無駄な負けを大きく減らすことができることだろう。

 相場はまた明日もやってくる。勝ちにくいところでわざわざ勝負をする必要はないのだ。次に自分に合った相場が来たときまで待っても遅くない。そういう気持ちの余裕を持ってやっていけば良いのではないか。

 

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連敗時の対処方法

ハイローで熱くなると連敗が続きやすいということを前回記事で説明した。つまり、熱くなってはいけないということだが、頭で分かっていても連敗が続いているなか冷静になるのは難しいものである。それでは、連敗が続いてしまっているときにどう対処したらいいのか考えてみよう。

 

冷静さを取り戻すためのルール

 熱くなっている頭をその場で冷やすのはなかなか難しいものだ。なので、あらかじめ連敗が起きたときの対処方法をルールとして決めてしまうことをオススメする。そのルールに従うことで痛手を負わずに連敗を乗り切れる可能性が高くなるはずである。ここではそんなルールのいくつかを紹介してみよう。

①いったん間を置く

 これが間違いなく一番良い方法だと思う。いったん取引をやめチャートを見るのもやめて、気持ちがリセットできてから取引に戻るというものだ。1時間くらい休むというのでもいいし、今日は取引をやめて次の日に気持ちを新たに再開する、というのでも良いのではないか。時間がたてば随分と冷静に取引にのぞめるようになるはずだ。

 そして、あらかじめ間を置くことにする連敗数を設定しておく。僕の場合は3回連続で負けたらちょっとおかしいぞ、ということで間を置くようにしているが、このあたりはその人の資金管理方法にもよって変わってくるはずだ。この方法の難点は、負けた状態でしばらく時間を置かなければならない為、意外と実践できる人が少ないということだ。しかし、有効な方法であることは間違いないので、是非取り入れてみて欲しい。

②小額取引に切り替える

ひとつめの方法がどうしてもできないという人にはオススメの方法である。負けた状態で取引をやめるのがどうしても嫌だ、という場合はいったん小額取引に切り替えて自分のペースを取り戻すまで取引をしながら待つ、というものである。小額取引では儲けは小さいが、損失も小さい。これにより熱くなった状態でも損失を抑えることができる。また、熱くなって早く取り戻したいという気分になっている人でも、小額でも取引をしていれば意外と気持ちは満足するものなのだ。変に大きな額を頭が熱くなった状態で取引するのと比べて、リスクを格段に抑えることができる。

 

③取引する通貨ペアを変更する

 連敗が続いているときというのは自分の相場観が実際の相場と合っていない場合である。そのため、同じ通貨ペアで取引を続けると負けが続く可能性が高く、全く別の通貨で相場観をゼロから作り直すほうが良い結果になることが多い。ただ、取引する通貨ペアを固定にしている人も少なからずいるはずなので、そういう人が連敗中に無理に初めての通貨ペアに手を出すというのはこの方法はオススメしない。

 

熱くなっていることを自覚できるように

 熱くなったときの対処方法をいくつか挙げてきたが、とにかく大事なことは冷静さを取り戻すことだ。ハイローをやっていれば、どんなに上手い人でも連敗というのは避けて通れない道。大事なのはそのまま熱くなってしまうか、自分のペースを取り戻せるか。冷静になって自分のペースを取り戻すために、上述したルールを参考に自分ルールを作っておくのをオススメしたい。

 ハイローでよくある負けパターンが、しばらく勝っていて「もう大丈夫だ」と思った頃に連敗して冷静さを失った取引をしてアッという間に資金がゼロになってしまうというもだ。普通の取引をしていればこうはならないことが多く、かなりもったいないと思う。連敗時の対策をあらかじめ作っておいてそれを実践することで、このパターンの負けは避けることができる。これがハイローで最終的に勝つ人の大きな要素なのだ。

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勝率8割でも連敗する理由

 ハイローでは連敗をすると資金の減るスピードも速いが、何よりも精神面で厳しい状況に置かれるようになってしまう。僕もそうであるが、連敗が続いている人は何をやってもまた負けてしまうのではないか、という心理状況になりがちである。ハイローでは何よりも連敗を避けることが重要なのだ。これは、マーチンゲール戦略でも然りである。しかし、たとえ勝率が8割の人でも連敗は起こってしまう。というより、初心者の人よりも中級者のほうが連敗が続きやすい傾向すらあるようだ。なぜ、こういうことが起こるのだろうか?

 

中級者のほうが連敗が続きやすい理由

 中級者は相場にも慣れてきて、自分のスタイルというのが確立されてきているだろう。その反面、経験がそれほど長くないために限られた相場しか経験しておらず、相場の変化に弱いということも否めない。その結果、特定の相場状況では強さを発揮するけれど、それ以外の相場では弱いという状態が起こりやすいのである。また、スタイルが確立されているため、安定したエントリーができるが、それが相場の変化によって安定的に負けるという結果を生んでしまうことがあるようだ。

 そのため、取引に自信がついてきている人でも2連敗あるいは3連敗した時点で、一度、冷静になってみて「自分のスタイルにあった相場ではないのではないか」ということを考えてみる時間を取るほうが無難である。そして、自分のスタイルにあっていない場合、合った相場が来るまで待つ、ということが重要になってくる。たとえば、逆張りスタイルの場合はトレンドに弱い。もしトレンド発生が原因で負けているのであれば、トレンドがおさまるまで待つことが大事になるのである。


定型的な連敗パターン

 基本的に逆張りを得意とする人はトレンド発生したときに、「もうここで止まるだろう」という考えのなかでエントリーをして負けることが多い。そして、時間的に長いトレンドが発生したときにこの思考でエントリーをし続けると、ビックリするくらい勝てないはずだ。また、負けを取り返すために早く勝ちたくなるため、熱くなって逆張り自体が浅くなる傾向がある人も多い。トレンド発生時に浅い逆張りをすると、より勝てる確率は少なくなってしまうのである。

 逆に、順張りを得意とする人はレンジのときに、「そろそろレンジを抜いてくるだろう」という考えのなかでエントリーをして負けることが多い。レンジの上限、下限に近づいたときにそれらを抜きそうな動きが出たときに、ついついのっていってしまい、結局跳ね返されて負けてしまうというパターンだ。レンジが長く続いてしまった場合にこの思考を続けていると、いつまでたっても勝てないということになる。

 連敗が続いているときは熱くなってしまい自分の思考に執着してしまい、なかなか悪循環から抜け出せないことがある。連敗をしたときは一度「熱くなってないか?」と自問自答してみる習慣をつけてみると良いのではないか。


熱くなっているのはデータで分かる

 ここからは僕の経験談になるが、マーチン戦略そして、基本的に逆張り狙いでのエントリーを中心に行っている。そのため、トレンド発生時に連敗をしてしまうということが多い。その時の思考を分析してみると、重要ラインを抜いて一気に上げたとき、我慢しているつもりでいても浅い逆張りをやってしまっていたんだと思う。これだけ、動いたんだからそろそろ戻すだろう、という思考だ。また、逆張りが得意なのに、ここでエントリーせずにレートが戻っちゃったらもったいない、という思考もあったはずだ。

 取引をやっている以上、連敗は発生してしまうものであるが、僕の友人の場合はデータを見たことによって冷静さを失わないことを意識することができるようになったという。何がきっかけになるかは分からないが、データをつけるのはひとつの方法だと思う。全ての人が、連敗したときに自分を見失わない方法を見つけておこくとをオススメする。

 

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ハイローで必要な資金はどれくらいなのか

ハイローを始めるときにどれくらいの資金が必要となり、どれくらいの利益を出せるのだろうか。また、リスクはどの程度あるのだろうか。ハイローを始める前に資金に関するおおよその感覚を身につけてきたいと思い、学んでみた。その内容をまとめてみたので参考にしてほしい。

 

資金は5万円でも十分

 ハイローを始める場合、用意すべき資金は驚くほど少なくても大丈夫である。非常にざっくりだが目安を言うと、1ヶ月ほどで自分が利益を出したいと思っているくらいの金額を用意すれば十分すぎるというレベルである。(取引できる時間にもよるが、もっと少なくても大丈夫。)たとえば、1ヶ月で5万円ほどの副収入が欲しいと思っている場合、5万円の資金を用意すれば十分ということである。ハイローでは、資金を2倍にすることはそれほど高い壁ではないようだ。
 ただし、資金がゼロになる可能性も無視はできない。そのため、いくら2倍にしやすいからといってあまり多額の資金を投入するのは避けておいたほうが無難である。このあたりのバランス感覚はハイローをやるうえで重要だ。


FXで同じ利益を出すにはもっと多くの資金が必要

 ちなみに、FXで資産運用をして同じだけの利益を出そうとする場合、ハイローに比べると何倍もの資金が必要になってくる。たとえば、5万円の利益を1ヶ月で出したいとなると少なめに見積もって50万円程度の資金は必要だろう。それでも、ハイローの場合と比べて10倍の資金が必要になるというわけである。ハイローを始めるために必要な資金は、FXなどの他の資産運用方法と比べても圧倒的に少なくていいのだ。


リスクを限定できるのが魅力

 さらにFXの場合、うまく運用できればそれでよいのだが、運用に失敗した場合、損失は5万円ですむとは限らない。投入金額が50万ということを考えると10万円以上の損失が出てしまうことも十分にありえる。この点、ハイローで運用に失敗したときの損失を考えてみると、そもそも資金を5万円しか入れていないわけだから、それ以上の損失が出ることはありえない。損失額を限定できるという点もハイローの魅力と言える。
 ハイローは資金がゼロになってしまう可能性も無視できないと最初に言ったが、実は当初の資金自体が抑えられているためリスクは限定することができているのだ。

ハイローの特徴を利用して上手な資産運用を

 ハイローのおおよそのイメージがついただろうか?ハイローは取引自体はリスクが高いが、そのリスクは管理しやすい資産運用方法である。そして、少ない資金でも大きな利益を出すことができるというのがミソなのだ。小額の軍資金で高いリターンを得られ、リスクは低くはないが損失は小額の軍資金に限定できる、ということである。この特徴をうまく利用すれば、少ない資金から投資を始めたり、すでに何らかの投資をしている人でも少ない資金で投資のバリエーションを増やすことができる

 

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裁量取引額戦略と勝率の関係

ハイローは勝つときの取引金額を大きく、負けるときの取引金額を小さくすることができれば、同じ勝率でも利益金額は大きく変わってくる。それを実現するための戦略が裁量取引額戦略である。僕は今、マーチンを利用しているが、今後はこちらにシフトしていく予定である。では、以下に解説していこうと思う。

 

理想的な方法だが有効に実践するのは難しい

 裁量取引額戦略はハイローをやるうえで最も理想的な方法といえる。勝率が高くできる状況では大きな金額を投入し、勝率を高くできない状況では小さな金額しか取引に投入しないようにすれば、勝つときに大きな金額のペイアウトを受け取ることができ、負けるときには小さな金額しか失わないという状況が作り出せる。
 問題なのは、勝率が高い状況なのか低い状況なのかというのを見分けることができるかという点である。この見分けを正確にできるようになれば裁量取引額戦略は有効に機能するが、できなければ逆効果になる可能性すらある。つまり、なんとなく勝てそうといった勘でこの戦略を取るのはあまりオススメできない、ということである。


有効に実践するために必要なこと

 この戦略を実践していくために必要なのはデータ収集である。そして、自分にいくつかのエントリールールがあるとして、そのエントリールール毎に勝率を割り出していく。そうするとどのエントリールールが有効なのか、ということが見えてくるはずだ。もしかすると、損が出ているエントリールールがあるというのも見えてくるかもしれない。そういう場合はエントリールールの見直しをするキッカケにもできるだろう。
 また、エントリールールだけではなく、相場の状況もミックスしてデータ収集をしたほうがより効果的である。例えば、単純にエントリールールとして「逆張り」をする場合に、トレンド発生時の逆張りとレンジのときの逆張りでは勝率が全然違ってくるのは間違いないでだろう。こういった、相場の状況も加味してデータを集めていくとより自分の取引の特性といったものが見えてくると思う。
 データ収集をする際に注意すべきは、ある程度のサンプル数を集めないと意味がないという点だ。10個のデータで勝率100%達成したといってそれが完璧なエントリー手法になるとはいえない。100個くらいは集めたほうが良いかな、と思う。
※データの収集の仕方については別の記事でも詳細に解説していく予定。


エントリールール見直しにより勝率向上につながる

 このことを繰り返していくと、結果的にエントリールールがブラッシュアップされていき勝率向上にもつながってくる。また、なんとなくエントリーするということが少なくなり、自分がどのルールに従ってエントリーしたのかということも明確になっていくので技術を上げる上でも役に立つと思う。データ収集に当たってはデモ取引を利用すると良いだろう。ただ、デモの場合にも実際にお金を使って取引をしている気持ちで取引するように心がけて欲しい。同じ精神状態で取引をしないとエントリータイミングがズレてしまい、有効なデータにならない可能性があるからである。個人的にはデモではなく実際の取引を最少額で行ってデータを集めたほうが良いと思う。

 

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マーチンゲール戦略と勝率の関係

ハイローでは大きな取引金額で取引をするときに勝ち、負けるときは取引金額を抑えるというのが利益を大きくするための肝となる。裁量取引額戦略はこれを実現するための理想的な方法であるが、実践するためのハードルが高いという弱点があった。この弱点を補うのがマーチン戦略である。

マーチン戦略の基本

 マーチン戦略は連敗はいつかは終わるということを軸に編み出された手法である。その前提でいくと、連敗が終わるまで取引金額を倍々で増やしていくと、最後に勝ったときの払い戻しだけで負けた分を全て取り戻して利益が出せるという考え方である。

ハイローではペイアウト率が2倍未満であるのが通常なので、単純に2倍ずつに増やしていけばいいというわけにはいかないが、基本的な考え方は、勝つまで取引金額を増やしていけば最後に勝ったときにトータルで利益が出るというわけだ。


マーチン戦略の具体的な流れ

 マーチン戦略を使ったときにどうなるのか、実際に見てみよう。資金が10万円、ペイアウト率1.8の場合で、4連敗まで耐えられる(5連敗すると資金がゼロになる)ような資金管理でやってみる。

 この戦略で取引する場合、はじめの取引金額は「2,206円である。1回目で勝てれば2,206円×1.8=3,970円の払い戻しを受けられ、1,764円の利益を出すことができる。

 仮に1回目で負けた場合、2,206円を失うことになる。その場合は、2回目の取引金額をを増やし「4,963円とする。2回目に勝つと4,963円×1.8=8,933円の払い戻しを受けられ、1回目で失った金額を合わせて1,764円の利益を受けることができる。

 もし2回目にも負けた場合、3回目の取引で「11,168円を投入する。3回目に買った場合、11,168円×1.8=20,102円の払い戻しを受けられ、1回目・2回目で失った金額を合わせて1,765円の利益を出すことができる。3回目に負けたときも4回目も同様に取引金額を増やして取引していけば、ほぼ同額の利益を出すことができるのだ。

 このように、最初に設定した連敗さえしなければ(この例では5連敗)、着実に利益を出すことができるというのがマーチン戦略なのだ。また、勝利して利益が出ると資金が増える。

 

マーチン戦略のメリットとデメリット

 マーチン戦略のメリットは連敗さえしなければ着実に資金が増えていくことと、連敗する可能性は低いので勝率がそれほど高くない状態でも比較的利益を積み上げやすいという点である。

そして意外に大きなメリットなのが、連敗さえしなければ良いので積極的にエントリーしやすいという点だ。取引をしないと利益は出せないが、ハイローで取引をするときに負けてはいけないと思って結局取引がなかなかできなかった、という人が多いようだ。しかし、マーチンをやれば比較的楽に取引を開始できるので、結果的に利益も伸びやすいという傾向がある。

 デメリットはやはり連敗してしまうと資金があっという間にゼロになってしまうということだろう。また、連敗が続いてくると大きな資金で取引をすることになるためプレッシャーが相当高くなってくる。こうなるとなかなか取引はできるものではない。

試されるのは、あなたのメンタル。そして、強者の運である。

連敗をしている状況なので何かの歯車が狂っている可能性が高く、その状態では次に負ける可能性が高いかもしれない。そういう場合はいったん間を空けたり、あるいは、途中撤退するという手も検討する必要が出てくる。


勝率とマーチン戦略の関係

 さて、マーチン戦略はどの程度の確率でうまくいくのだろうか。勝率との関係を見ていきたいと思う。僕が個人的に現実的だなと思っている勝率6割の場合、マーチン戦略で資金を無事2倍にできる確率はどの程度なのだろうか?

 先ほどの例で使ったマーチン種別5回(5連敗すると資金がゼロになるマーチン)だと、2倍達成確率は66.25%である。結構、高い確率で資金を2倍にできるということが分かる。マーチン種別6回だとさらに確率は上がり、69.12%で資金を2倍にできる。

ちなみに、マーチン種別5回だと40回の勝利で、マーチン種別6回だと90回の勝利資金が2倍になる。(ペイアウト率1.8の場合)

 勝率が70%の場合だとどうだろうか。2倍達成確率はマーチン種別5回だと90.73%、マーチン種別6回だと93.65%となる。勝率が上がるにつれ、2倍達成確率はそれ以上に伸びていることが分かる。

逆に勝率が低いとどうだろうか。定額戦略でプラスマイナスゼロとなる勝率55.56%の場合、2倍達成確率はマーチン種別5回だと49.69%、マーチン種別6回だと49.86%となる。2倍達成率は5割近いとはいえ、少し下がってしまってしまう

勝率50%の場合はさらに大きく下がり、2倍達成確率はマーチン種別5回だと28.08%、マーチン種別6回だと24.24%になってしまう。勝率5割の場合はマーチン種別の回数を増やしても2倍達成確率は下がってしまうので、マーチン戦略をしてもあまり意味はないと言えるかもしれない。


マーチン戦略はオススメか?

 マーチン戦略はメリットとデメリットがあるので、全ての人にオススメできるわけではない。しかし、マーチン戦略の確率を良く知りリスクをよく理解して運用できる人にとってはかなり有効な方法だと思っている。そして、マーチン戦略を使うという場合には、以下の2点に注意したほうがよいと考える。

目標を明確にすること

 マーチン戦略は際限なく続けていくと、理論的にはいつか必ず負けるときがやってくる。そのため、目標を明確に決めて目標を達成したら利益分は出金するなど、マーチン戦略の資金から外しておくほうが良い。

連敗時のメンタルを意識すること

 マーチン戦略の確率はあくまで確率でしかない。流れが悪いときは勝率7割の人でも連敗してしまうことがある。メンタルの章でも詳しく解説するが、連敗時には特に冷静に対処しなければならない。特にマーチンは連敗が命取りになるので勝率が高い人ほど油断しないようにする必要がある。

 以上2点は少なくとも注意して、マーチン戦略を進めていって欲しい。ちなみに、僕はこのマーチン戦略を利用して取引するつもりだ。今後、自身の取引データが集まっていきたら裁量取引額戦略をとっていきたい。取引データが集まるまでのつなぎとしてマーチン戦略をとるのがいいかもしれない。

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ハイローオーストラリアの取引画面説明<取引編>

前回、ハイローオーストラリアの取引画面について、取引を始めるまでのところを解説してきた。今回はいよいよ、実際に取引をする部分について解説していこうと思う。基本的な流れとしては、トレード金額を決めて、「HIGH」か「LOW」を予想するというかたちだが、実際にどう操作するのかを覚えて欲しい。

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基本の使い方はトレード金額を決めて予想するだけ!

gamen_torihiki_01_全体画面

あらかじめ、自分がやりたい取引(HighLow、スプレッドHighLow、Turbo、スプレッドTurbo)を選んで、判定時間や通貨ペアなどでフィルタリング(前記事参照)して、自分が取引するカードを選択しておく。カードにはその取引におけるペイアウト率、判定時刻、判定時間までの長さなど、必要事項が書いてあるので、改めてチェックしておくと良い。

さあ、これで準備完了である。いよいよ取引となるが、取引には右の取引パネルの部分を使う。

(1)トレード金額を決める

gamen_torihiki_03_購入金額

まずは、自分がトレードしたい金額を決めておき、取引パネルにその金額を入力しておく。ちなみに、欄の下には「¥5,000」、「¥10,000」、「¥50,000」というボタンがあるが、これは金額を入れるための補助ボタンである。押したボタンの金額が、取引パネルにセットされるようになっている。

(2)「HIGH」か「LOW」を予想する

gamen_torihiki_04_予想

トレード金額が決まったら、「HIGH」か「LOW」、自分の予想を決める。「HIGH」の場合は緑色のボタン、「LOW」の場合は赤色のボタンを押す。なお、まだこの時点ではトレードは開始されていない。どちらかのボタンを押した状態で、エントリーするベストのタイミングを待つのがいいんじゃないかなと思う。

ちなみに、チャートのところに表示されている緑と赤の矢印ボタンを押すことで予想を決めることもできる。ただ、こちらのボタンを押すと取引パネルのポップアップが出てきて邪魔なので、個人的には使っていない。

(3)購入決定ボタンを押す

gamen_torihiki_05_購入

いよいよベストなタイミングが来たと思ったら、黄色の「今すぐ購入」というボタンを押そう。これで取引がスタートして、下にある購入オプション詳細に取引データが表示される。予想が当たっている状態であれば黄色にハイライトされて、外れている状態だと白字で表示される。ちなみに、この時点で購入した金額分、口座残高はいったん減少するようになっている

(4)結果によってペイアウト額が決まる

gamen_torihiki_06_購入2

判定時刻が来ると、判定レートが決まって、予想が当たっていたかどうかが確定する。当たっていた場合は、トレード金額にペイアウト率がかけられた金額が返って来る。外れていた場合は、ペイアウト額は0円となる。

以上が、基本的な流れである。まずはこの大きな流れと、取引パネルのそれぞれのボタンの意味を把握しておくと良いだろう。これで問題なくトレードできるが、次以降ではちょっとした応用ポイントも解説していこうと思う。

余談:トレーダーズ・チョイスは消したほうがいい?

gamen_torihiki_07_トレーダーズ・チョイス

チャートの左側に表示されているのは、「トレーダーズ・チョイス」と言うものだ。これを見ると、現在「HIGH」を予想している人と「LOW」を予想している人の割合がわかる。

なお、下の部分にバツ印があるが、このトレーダーズ・チョイスは消すことがでできる。僕はまったく使わない情報なので、基本は消している。使わない情報を下手に出していると、自分の判断がブレる要因になりかねない。手法としてこの情報を使うという人以外は、消しておくほうがいいだろう。

判定時刻1分前までは転売可能!

取引時間が1分よりも長いトレードについては、判定時刻1分前までは「ペイアウトを受け取る権利」を途中で売却することができる。これを「転売」と言う。判定時刻まで待って負けるとペイアウトが0円になる可能性もあるが、転売をすれば、やや少なめの金額にはなるが、売却金額分は確保することが可能である

(1)購入オプション詳細の「転売する」ボタンを押す

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転売をするには、下の購入オプション詳細のところから、転売したい取引データの右側にあるオレンジ色の「転売する」というボタンを押す。(なお、転売できないものについては、このボタンは表示されていない。)すると、いくらで転売できるかなど、転売に関する情報が表示されたポップアップが出てくる。

(2)転売を確定する

gamen_torihiki_09_転売2

このポップアップの下にある黄色い「転売する」というボタンを押せば、転売が確定する。すぐに、転売金額分だけ口座残高に加算されるのだ。転売をやめる場合はポップアップウインドウを閉じるか、購入オプション詳細の「取り消す」というボタンを押せば良い。

以上が転売の方法である。ただ、転売金額に関してはどうしても少なめの金額が設定されることになる。確かに、予想が外れて0円になるリスクは減るが、その分、割の悪い取引をすることになる。1つ1つのトレードで見れば得をすることもあるが、それが数多く積み上がればマイナスになる可能性が高いのではないか。

もちろん、特定の場合では、転売をしたほうがいいケースもある。例えば、ほぼ負けが確定しているトレードで、一時的に反発が起こって転売額が大きく上がった場合なんかが当てはまる。ただ、これはかなりレアケースだと思って欲しい。ただ「0円になるのが怖い」という消極的理由での転売は、基本的にはおすすめしない

ワンクリック注文でスピーディにトレードできる

ワンクリック注文という機能を使えば、「HIGH」または「LOW」のボタンを1回押すだけで注文が出せるようになる。この機能を使えば、細かく秒単位で注文を出したい場合なんかにはかなり重宝する。

gamen_torihiki_10_ワンクリック注文

ワンクリック注文をするためには、取引パネル右上の「1」というところをクリックする。「1」が黄色くなったらワンクリック注文モードになり、取引パネルのボタン配置も少し変わるのだ。具体的には、「今すぐ購入」というボタンがなくなる。

この状態で、「HIGH」もしくは「LOW」のボタンを押すと、その時点でトレードがスタートする。なお、チャート上の矢印ボタンを押しても同様で、押したら即注文を出したことになる。

僕はこの機能は使わないが、少額に分けて発注したり、最大取引金額の20万円を何度も注文するという人にとっては、確かに便利な機能であるだろう。ただし、そういう明確な目的があって使うのはいいが、注文連打はメンタルが崩れやすい側面もある。特別な理由がない場合は、ワンクリック注文モードはオフにしておいたほうが安全だと思う。

シンプルなのですぐに慣れるはず!

以上が、ハイローオーストラリアの取引方法のすべてである。すごくシンプルなので、少し触ればすぐに慣れてしまうと思う。最初に説明した基本の流れの部分が大事であるので、まずはそこをしっかり押さえて欲しい。あと、スムーズに取引をやるうえでは、カードのフィルタリングがけっこう重要となる。前記事で詳細に書いているので、そちらも参考にしていただければと思う。

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